内容
「遠山の金さん」で人気スターとなった中村梅之助 (4代目)|中村梅之助が岡っ引きの「黒門町の伝七」を演じる。物語のラストでみんなで親指と人差し指を拍子木のように打って「よよよい よよよい よよよい よい」と手締め|一本締めをし、最後に「めでてぇな」と言うのが締めになっていた。彼の十手の房は本来は与力をあらわす紫色である。これは元々伝七が罪人であったのを、彼の器量に惚れ込んだ奉行(中村梅之助・二役)から特別に罪を許されると共に直々に岡っ引きに任じられたためである。普通の岡っ引きというのは同心がポケットマネーで雇っているわけだが、彼の場合は奉行に雇われた岡っ引きという特殊な立場であった。伝七が一度だけ(?)この紫の十手の権力を行使したことがあった。情けを掛けて罪を見逃してあげたい人を伝七たちが解き放とうとしていたところを、南町奉行の同心が捕縛しようとする。伝七たちが助けて欲しいと懇願するも岡っ引き風情が何を言うと拒否。そこで伝七はその同心に小声で言う。あまりこういう事は言いたくないのだけど、この紫の房は与力の格。これだと南町の同心が北町奉行|北町の与力にたてついた事になるんですよ、と。