小説版
基本的な設定はドラマ版と共通してはいるが、工藤の事務所の所在地が下北沢になっていたり、松本に相当する刑事の名前が「松木」になっている等、細部が異なっている。内容もまったく異なり、小鷹信光が得意とするハードボイルド色を強く打ち出したものになっている。それでも第1作はドラマ版を意識したものだったが、第2作はほぼオリジナルと言えるものになっていった。しかし、第3作の展開を巡って小鷹と出版社の意見が分かれ、そのまま中断されてしまった。1995年、全日空の機内誌に掲載された短編小説で工藤が復活。その後、工藤を主人公にした短編が断続的に発表されていった。それと平行して1998年10月に第1作が、1999年2月に第2作が文庫化された。その際の条件として新作が刊行されることになり、短編の内容を大幅に膨らませた形で『新・探偵物語』2作が発表された。
探偵物語
1979年9月、徳間書店より発売
探偵物語II 赤き馬の使者
1980年2月、徳間書店より発売
あらすじ
北海道鹿討町での仕事は順調に終わった…しかしその帰り道、工藤は宿泊先のホテルで何者かに襲われ、重傷を負う。犯人が言い残した「二度と鹿討に来るな」とはどういう意味なのか。工藤が鹿討にいることが、誰かにとって目障りだったのか? そもそも、自分が鹿討に来ることになった理由である仕事自体、どこか胡散臭いものだったのだ…。すべての謎を解き明かすため、工藤は再び鹿討へと向かう。そこで待っているのが、彼自身の過去に関わる事件だとも知らずに…。
新・探偵物語
2000年、幻冬舎より発売
新・探偵物語II 国境のコヨーテ
2001年10月、幻冬舎より発売