用語
作中では主に盗賊たちが「盗み」のことを「つとめ」「おつとめ」「はたらき」などの言葉で表現する。これらの用語は殆どが原作者の造語である。
:入念な準備をする伝統的な「盗み」ではなく、押し入って奪い、役人の管轄外などの他所へ素早く逃げるやり方。手口が荒っぽく、証拠隠滅のために殺生を伴う事も多い。現代の強盗・強盗致死に相当。
:盗人稼業から足を洗い、役所のために働く密偵の事を盗賊たちが蔑んでいう言葉。
:盗賊と盗賊を結びつけ、人員を融通する斡旋人。信頼第一の商売のため、五郎蔵や宗平に言わせると江戸には10人もいないとの事。多くは嘗役を兼ねていたという。
:殺生や強姦を伴う盗みのこと。強盗殺人・強盗強姦に相当。
:盗賊団に属さず、一人で盗み働きを行う者の事。またはその盗み方。
:依頼や紹介によって色々な盗賊団の下を移り渡る者の事。またはその盗み方。
:伝統的な「本筋の盗人」が守るべきこととされる掟で「盗まれて難儀する者へは手を出さぬ事、人を殺めぬ事、女を手込めにせぬ事」の三ヶ条からなる。作品中ではこの掟を守る盗人に対して、長谷川平蔵は比較的寛容な態度を見せる。
:盗みに入る家の内部関係者となって、いざ決行となれば内から鍵を外し、仲間を引き入れる。奉公人や出入りの商人として、数年かけて押し込み先での信頼を得る。伝統的な盗みには欠かせない役目。
:盗人が目をつけた家の男に対して色目を用いて近づき、金品の場所や家の間取りを調べる役目を負った女の事。
:逆の場合(男が女に近づく)場合は『牝たらし』という。
:盗みに入る商家等の内情を探る役目の者。財産や間取り、奉公人の数等事細かく調べ上げる。
:盗賊団がアジトとする建物や商家の事。商家に偽装している場合、真面目な商売をしている裏で盗人の寝泊りや盗品の保管を行っていることが多い。