登場人物
怨み屋関係
:年齢不詳(推定年齢20代半ば)。出身地不明。多額の報酬を受け、対象者の「社会的抹殺」や「実質的殺害」を請け負う復讐代行業の女。自らを「正義」ではなく「必要悪」と認識しており、非常にドライかつ冷徹で計算高い性格である。知識だけでなく、時々体を張った仕事もこなしており、子供の頃から空手、英語、ピアノを習っていた。情報屋と共に本名を捨て、いくつもの偽造戸籍(死亡しているが死亡届けが出ていない人間の戸籍を拝借する)を持っている(中には情報屋と婚姻関係にあるものもある)。口癖は「(依頼を受けてくれないかという問いかけに対し)しかるべく」「(仕事が終わった後で依頼人に)怨みを晴らしたい時はまたご用命を!!」である。名刺には黒地に白抜きで「あなたの怨み晴らします 怨み屋本舗 ○人探し○社会的抹殺○実質的殺害(価格相談) 〇九〇‐〇二五九‐××××」(〇二五九以降の部分は回によって三四五六など変化している)と書かれている。また、この名刺は感熱紙印刷であり、時間が経つと熱で文字が消える。
: 愛車は大幅に改造&チューンした1967年式フォルクスワーゲン・ビートル。いつも同じネックレスをしている。事務所は所在不明のマンションの404号室であり、看板は(表向き)「浦宮リサーチカンパニー(8巻第45話)」になっている。少女の頃から先代の怨み屋に後継者として育てられた(11巻第69話)。
:年齢不詳(推定年齢30代前半)。出身地不明。初登場は1巻第3話(「情報屋」の名前だけ。本格的に登場するのは1巻第4話から)。3巻第14話からミドリガメのトメ吉を飼い始める。情報収集能力は裏社会でも一目置かれており、怨み屋曰く「優秀な情報屋」である。好きな言葉は「仁義」。趣味はパソコンの自作。ヘビースモーカーであり、入浴と掃除が嫌いで、外出も好まない(逆に言えば情報収集に全精力を傾けている証拠)性格であったが、長い髪の毛を一年ぶりに切り、物語が進むにつれて徐々に(アウトドア派になり)変化してきている。
: 事務所は所在不明のマンションの606号室であり、看板は(表向き)「ホキマ情報研究所」になっている。フケだらけの頭を掻き、その頭を掻いた指の臭いを嗅ぐのが癖。口癖は「金さえくれりゃあ総理大臣の口座番号だって調べてやる」。
: シュウのことは義理の弟だと思っている。また、幼い頃に家族を失っているが、その時の法律のせいで煮え湯を飲んでいる。湘南の大学に通っていた。里奈には勃起不全|EDであると告げていたが(9巻第55話)、作者によるとこれはウソ(16巻巻末)。
:初登場は4巻第23話。オタク(※注1)。25歳、独身、定職なし。ただし、組み立てたガレージキットやプラモのネット販売したり、中古店で買ったレア物CDやDVDや漫画をオークションで転売したり、同人誌販売をすることによって収入はある。実質、所謂ネオニート(職無し、学生でなく職業訓練中ではない、だが収入あり)である。7巻第40話より正式に怨み屋本舗の工作員になる。怨み屋のことは「上司」と呼ぶ(自分に指令をくれる「宇宙人」の「上司」だと思い込んでいることから)。その奇怪な行動には、普段は冷徹な怨み屋でさえ調子を崩す。文書の偽造が出来る(8巻第49話)。そこそこ知名度のあるマラソン選手だった両親に鍛えられた(※注2)為、見かけによらず運動(特に持久走)は得意(ただし、他人と合わせなければいけない球技を除く)である。相当な妄想癖を持ち、今まで4人にストーカー行為をしている(4巻22話に登場する復讐対象者にもストーカー行為を(怨み屋の策略で)する為、計5人にストーカー行為を働いたことになる)。
:拳を握り、両腕を突き出した状態から、両拳の指を何本か立てることにより、必殺技が使える。必殺技はそれぞれ、人差し指1本の時「ラブラブ光線(対象に好意の「念」を込めた光線を発射する。効果不明)」、人差し指と中指の2本の時「改心光線(対象を正気に戻すという「念」を込めた光線を発射する。効果不明。7巻第39話で登場)」、親指以外の4本の時「死ね死ね光線(プラモデル用接着剤をシンナーで薄めた溶液を発射する。目潰しの効果があり唯一使える技。11巻第74話で登場)」、0本指の時「コナゴナ光線(メリケンサックを装備し殴りつける。が、あまり痛くはないらしい。11巻第74話で登場)」である。口癖は「(光線使用時に)チュチュ〜ン」(本人曰く、発射音)。2006年8月7日の作者のブログによれば、この作品で最も人気のあるキャラクターである。
:(※注1) この作品における「オタク」は「特定の事物に強い関心を示し、また知識を持つ者」というよりは「一般人から理解されない奇異な行動を取る者」(いわゆる「奇人」や「DQN」や「電波系」)として描かれている。現実の「オタク」を漫画向けに「極端に戯画化した」ものと言える。
:(※注2) 実態は幼少時からの強制的な走り込みとフォームが悪いと与えられる体罰である。この幼少時における「しごきともとれる特訓の日々」というストイックなスパルタ教育が彼の粘着性を養い、両親の持つ思い込みの強さ(自分達の血を引く息子にはマラソンの才能があるはずという強い思い込み)も継承する結果となり、この後に彼のひきこもり人格を形成することになる。また、この経験(怒られてばかりで愛情を受けた覚えがないこと)が原因で「人間に無関心で物しか愛せなくなったのかも知れない」と十二月田本人は自己分析している。
:初登場は4巻第25話。怨み屋本舗の工作員(正社員ではない)にして、怨み屋の三歳年下の実弟である。
:職業はホストで、女性を手玉に取ることに長けている。怨み屋本舗の仕事上、熟女でない女性の相手をすることがあるが、本来は熟女専門である。ミツヨさん(4巻第25話)・ヨシエさん(5巻第29話・10巻第63話)という太客がいる。目利きに自信がある(10巻第63話)。
:「親を殺せば呪われた一生を送る」等と言って暴走する里奈を止める場面もある。
:初登場は6巻第34話。17歳、都立舎人川西高校3年。口癖は「不安だわ」。通学する学校で陰湿なイジメを受けている孤独な少女で、母親の再婚相手の男性に強姦され続け(これが原因で男性恐怖症に)、自殺を決意する(6巻第34話)が怨み屋によって(間接的に)自殺を止められ、生き延びる。その後(6巻第35話)、怨み屋に依頼し、義父を自分と母親の前から姿を消させることに成功する。その時に怨み屋から依頼料500万(正確には経費込み505万)分の負債を背負ってしまうが、これを怨み屋本舗の工作員として仕事をし返済することを提案され、了承する。
:7巻第44話において正式に工作員として採用される(仕事料100万)。ちなみに、マッサージ+掃除+洗濯で借金が1万円減る。徐々に男性恐怖症を克服したのか、情報屋と十二月田は怖くない(11巻第73話)。理由はそれぞれ「亀好きだが女に興味なさそう」「フィギュア好きだが生身は苦手そう」である。作中においては、悲惨な過去を背負っている割にはその影を引きずっている描写は少なく、性格的にはどこにでもいる普通の高校生として描かれている。
:その後義父によって母を殺されてしまい、自身の手で復讐する事を決める。その際、情報屋達の指示を無視して刺し殺そうとしたが、その前に標的らが殺し合いを始め、里奈は自身の手を汚さずに済んだ。その際、怨み屋に「自分のしている事を正義と勘違いしない様受け取りなさい」と分け前の三百万を受け取った(19巻)。
:初登場は第13巻91話。怨み屋沖縄支店の支店長。男性であるがオカマ。通称「アイちゃん」。特技はクネクネポーズ。
:ナヨナヨしているが琉球空手の使い手で、怨み屋としての実力がある。兼業としてダイビングのインストラクターを勤めている。
: 初登場は第10巻第68話。医師免許はあるが開業届を出していないモグリの医者。恨み屋の社員ではないが、外科手術や薬物関係のサポートをし、時に直接手を下すこともある。
: 初老の男だが、常に顔の上半分を変わった仮面をつけることで隠しており、外出時も帽子を目深に被りサングラスとマスクをするために素顔は判然としない。また、マゾヒストで恨み屋に虐待されることを悦びとしているが、逆に恨み屋を解剖して犯したいというサドスティックな性癖も持ち合わせる。
: かつて聖福教・総務部長を宝条栞の顔そっくりに整形したことから、口止めを狙う総務部長に命を狙われる。そこで聖福教と手を切り、宝条栞を当時の恨み屋にひき合わせる。そのため、怨み屋とシュウとは昔からの知り合いである。
警察関係者
:初登場は第1話(名前は出ない。名前が出るのは第5話から)。42歳(10巻第72話時点)。
:警視庁松島署の刑事課課長代理。階級は警部(諸田の昔の上司であり、竜ヶ崎の昔の部下であり、秦野の今の上司)で管轄内の様々な刑事事件に関わる。その為、怨み屋の仕事とニアミスになる場合が多く、竜ヶ崎の事件と諸田の事件から「怨み屋」の存在を推測し、その実態に迫ろうとする。リアリストで証拠を固めてから動くタイプである(竜ヶ崎に唯一学んだ事項)。
:寄木の部下(名前が出るのは6巻第37話から)。階級は巡査長(8巻第48話)。現実主義で堅物である寄木を尊敬し、好意を持っている。
:初登場は3巻第13話(名前は出ない。名前が出るのは3巻第15話から)。警視庁鉄道警察隊所属の警察官(後である8巻第45話で本庁の刑事部刑事総務課に異動)。階級は巡査部長(11巻第71話)。情報屋の「耳」(隠語で「情報提供者」の意味)である。目上の者によるストレス (生体)|ストレスからパチンコ・競馬にのめりこんでおり、その借金が元で警察情報を情報屋にリークすることになる。
:見た目とは裏腹にそれなりに有能で、金銭目的で情報屋をゆするために身辺をかぎまわり、9巻第55話において情報屋の本名を暴露する。最終的には怨み屋・情報屋をゆする目的で、怨み屋からの協力要請を了承するが、9巻第57話において怨み屋に「実質的殺害」される。
:初登場は8巻第48話。寄木警部の昔の上司で、捜査のイロハ(証人を集め証拠を固めてから逮捕状をとる手法)を教えた人物である。
:元受刑者から過去の犯罪をネタにゆすりをしていた為に、元受刑者の妻から怨みを買い、8巻第49話において怨み屋に「実質的殺害」される。
聖福教
: 信者約4万人を抱える聖福教の教祖。72歳。作中直接は登場しない。聖福教の規模自体は中堅クラスであるが、政界とも深い繋がりを持ち、ある程度の事件ならもみ消してしまう程の力を持つ。
: 輝子自身は病気のために、既に数年公の場に姿を出しておらず、教祖代理の若干10歳であるひ孫・三像院輝臣(てるおみ)を擁立した総務部長が事実上教団を取り仕切っている。勧誘手法など何かと問題が取り沙汰される教団であるが、輝子の現役時は比較的まともな教団と認識されており(問題が無かったわけではない)、おかしくなるのは、総務部長が取り仕切るようになってからである。
: 病床の三像院輝子に変わって事実上、聖福教を取り仕切る人物。普段は帽子によって素顔がわかりにくくなっており、信者ですら側近で無い限りは男女の区別すらつかないが女性である。怨み屋と同じ顔を持つ。
: 本人は神といったものを全く信じておらず、聖福教の教えも例外ではない。自分本位な性格で聖福教のことも道具程度の認識である。とかく他人を操ることが上手く、例えば上納金にしても、時々褒美を授けることでより効果的に集めたりしている。彼女が取り仕切るようになってから、教団は不法な勧誘やマルチ商法紛いの体制へと変貌する。
: 聖福教の家に生まれ、聖福教を信じる両親を内心では馬鹿にしていた。高校時代、本人は容姿が醜かったためにイジメに遭っており、そこを正義感が強かった当時の宝条栞(同じく高校生)に助けられたことから、彼女に憧れを持つ。以後ストーカー紛いの行動を起こすようになるが、拒絶されたことから最終的に怨みを持つ。宝条家が聖福教被害者団体の弁護士だったことを知ると、「夢のお告げ」と称して親や聖福教の支部長の協力を得て宝条栞そっくりに整形し(これを行ったのはドクター)、宝条栞として悪事を行って彼女を貶める。最終的に、狂信者を煽って宝条家を襲わせ、宝条栞が恨みを持つと同時に、宝条栞が怨み屋になるきっかけを作る。その後、この時の功績をきっかけに聖福教で地位を持ち、両親も謀殺して、現在の地位まで進む。
その他
:初登場は4巻第22話。独身(7巻42話の一ヶ月前に結婚)。漫画家。アニメ化され大ヒットした『電脳探偵K』の作者である。幾度と無く怨み屋と関わる数奇な運命を持っている。
:自分の周りで事件が起きても漫画のネタにしてしまう(4巻第22話の事件を元に、7巻第42話では『ストーカーガール』として刊行されている)タフな一面も持っている。木経の弟をアシスタントとして雇ったことがある。また、援助交際をしておきながら読者を大事にしたいなどと矛盾した言動も取っている(援助交際をした漫画家という設定は島袋光年を題材にしたと思われるが、単行本では援助交際をしたという表現が明示されないよう修正されている)。なお、この人物は作者の経験(世間に対する不満)を投影したキャラと思われる。
:初登場は5巻第29話。シュウの一番のスポンサーであり、怨み屋と火花を散らしたこともある。24軒のアパートを所有する総資産20億円の未亡人である。
:初登場は8巻第50話。キツネ顔で妄想癖・虚言癖のある、性質の悪い女である。自称天才。
:幼少時より母親に過剰に保護されて育った為、極めて自己中心的で我侭な性格が形成された。ある男性(妻持ち)に一目惚れして卑劣極まりないストーカー行為をしていたが、怨み屋によって報復される(ただし、「社会的抹殺」よりやや軽い)。その時のことを怨みに思い、後に弟と共に怨み屋に復讐を試みることになる。}