特別編
終了直後から続編を求める声が寄せられていたが、木村拓哉自身が主演作の続編を敬遠したとも言われており、実現していなかった。また、大韓民国|韓国、台湾、香港、シンガポールなどアジア各国からリメーク権獲得依頼が殺到したが、制作側は、「主人公の久利生検事役は木村拓哉以外にはあり得ない」として断り続けてきたといい、半ば伝説化していたが、2006年7月3日に単発ドラマとして5年ぶりに復活した。特別編は、久利生検事が本編で転勤した石垣島から北海道を経て、山口県の海沿いの企業城下町・虹ヶ浦にある山口地方検察庁|山口地検虹ヶ浦支部に赴任し、そこで起こった殺人事件を担当することを主軸に描かれている。なお、山口県には虹ヶ浦という地名は実在せず(光市に「虹ヶ浜」という地名はあるが関連はない)、主なロケは山口県下関市豊北町の角島を中心に行われた(一部山口県萩市や千葉県南房総市などで収録されたシーンもある)。ちなみに、演出面を重視したために実際の山口県の状況と異なる設定もいくつか見られ、劇中に出てきた“あごま”(異臭を放つイシガキダイ|いしがき鯛の肝漬けの燻製)も架空のものであり、ラスト近くで久利生が東京に戻る際に駅から列車に乗るシーンでは、山口県では当時すでに走行していなかった国鉄色の国鉄キハ58系気動車|キハ58系・国鉄キハ65形気動車|キハ65系が登場している。出演陣は久利生検事以外のほぼ全員が特別編だけのオリジナルキャストであり、本編のレギュラーメンバー達はほんの数分しか登場していない。また、レギュラー時代の主題歌である「Can You Keep A Secret?」も劇中では使用されず(映画版でも使用されていない)、服部隆之作曲のオープニングテーマ曲(これはレギュラー時と同じ)をバックにしたエンドロール(前半部分)であった。なお、特別編のラストで、久利生が古巣の東京地方検察庁|東京地検城西支部へ戻ったという設定は、放送当時から何らかの形での続編の存在を窺わせるものであり、実際に映画版の前触れとなっていると共に、特別編のストーリーが映画版での伏線の一つとなっている。2007年9月23日には映画版公開にあわせてドラマレジェンドスペシャルにて完全版(編集により映像追加)が放送された。
ストーリー
鴨井産業の発展に支えられ、海が綺麗なところが特徴の山口県虹ヶ浦。そんな平和な町に殺人事件が発生、石垣島から札幌を経て虹ヶ浦支部に赴任した久利生は犯人と間違えられ留置所に入れられるという災難に遭ってしまう。まもなく虹ヶ浦支部に殺人事件の犯人逮捕の知らせが届く。だが被疑者として逮捕されたのは鴨井産業専務・滝田明彦。町一番の人格者の逮捕に衝撃を受ける虹ヶ浦支部の面々。嘘であってほしいと願う気持ちも空しく滝田は罪を認める。だが滝田の供述に不可解な点を感じた久利生は鴨井産業の家宅捜索に踏み切ることに。久利生のやり方に戸惑い、虹ヶ浦の住民の反感と敵意を受けながら捜査を進める虹ヶ浦支部の面々。そして捜査の範囲は東京にも広がり、やがて久利生達は滝田が隠し通そうとした真実に辿り着いた……
出演者
:今回11年ぶりに殺人事件が起こった山口県のある町で真相を突き止める。
:虹ヶ浦支部での久利生の担当事務官。久利生が赴任するまではりり子の担当事務官だった。仕事は正確にこなすが、無気力で無愛想なため変わり者扱いを受けている。久利生と共に行動し振り回されるがやがて理解を深める。毎日同じ服装であるにも関わらず清潔感が漂うので久利生が不審に思うが、真相は同じスーツを5枚ぐらい持っているかららしい。
:東京へ強い憧れを持っている新米検事。子供の頃は悪を倒すヒロインものが好きで、正義感も強かった。東京で仕事をしたことのある久利生に興味を抱き、当初久利生のラフな服装を見てその憧れの強さ故に「クール・ビズ」とズレた解釈をしている。田舎での仕事を嫌い東京でかっこよく仕事をしたいと思っていたが久利生と関わり考え方を変えていく。久利生からは根性と向上心はあると評されている。
:虹ヶ浦支部の事務官。デリバリーを断られ、落ち込む。
:りり子の担当事務官。皮肉屋な性格で主にりり子のツッコミ役。虹ヶ浦支部総出で滝田の証言を裏付ける証拠品探しをしている最中、海に数回落ちた。
:警官。死体の発見者。久利生にニワトリを二羽同時に掴むやり方を教える。
:養鶏場を営む女性。鶏冠で鶏の見分けがつく。鶏泥棒に鶏を盗まれた。
:地元選出の代議士花岡の秘書。
:久利生の司法修習生時代の友人で弁護士。久利生に頼まれ、東京へ捜査へ向かったりり子の案内役を任される。久利生と雨宮のその後を気にしている。
:虹ヶ浦警察署の刑事。久利生逮捕の際に陣頭指揮を執っていた。
:虹ヶ浦支部の面々行きつけの居酒屋の店主。虹ヶ浦支部の面々にも好意的に接していたが滝田送検後は一変して敵意を表すようになる。
:鴨井産業社長の不倫相手。
:鴨井産業の先代社長の息子で現鴨井産業の社長。先代社長や専務の滝田と違って苦労知らずな面があり、いまだガードが甘いところがある。
:殺人事件の被害者。職業はフリーター。警備員のアルバイトなどもしているが、「緑川祐司」名義で週刊誌などのフリーライターとして活動している。
:殺人事件で殺された三ノ宮が持っていた緑川の名刺に記されていた雑誌社の編集者。緑川の消息を求めて東京に捜査にきたりり子に、三ノ宮と緑川が同一人物だと教える。
:鶏泥棒の常連として度々送検されている模様。鶏を2羽ではなく1羽しか盗んでいないと主張する。
:虹ヶ浦支部の支部長。家族は彼に冷たく当たるらしい。
:釣り宿の女将。滝田とは小学校からの同級生。
:鴨井産業の専務。妻を10年前に癌で亡くしている。母子家庭に育ち、交通事故に遭い働けなくなった母親を雇ってくれた鴨井産業先代社長に恩義を感じ、鴨井産業に忠誠を尽くすようになる。謙虚な性格で、虹ヶ浦の住人から多大な人望を集める人格者だが殺人事件の容疑者として送検される。
ゲスト(レギュラーメンバー)
:5年前、久利生の同僚だった東京地検城西支部の検事と事務官の面々。
:東京地検次席検事。特捜の花岡の贈収賄疑惑の捜査失敗が話題となる中、久利生を城西支部に呼び戻すことを決断する。
:城西支部の庁舎守衛。居眠り癖は連続ドラマ版のときと変わらず。
:バー「St.George's Tavern」のバーテンダーと瓜二つの店員。映画版で明かされるが、久利生はバーテンダーの双子の兄弟だと思っている。
:通販番組の吹き替えナレーター。